サイドボードと中村半次郎

どーも、リペア工房の職人コシハラです。
日々、アンティーク家具の修理に追われております。

修理にたずさわって7年。
アンティーク家具も7年見ていると目が肥えてくるといいますか、なんていいますか、
見慣れてきます。

そんな中でも「これは!」と思う家具が最近ありました。

サイドボードと中村半次郎

*VC70-124: W1370×H1790×D500×BH960 ¥240,000

このミラー付きのサイドボードです。
なかなか男っぽくて好きです。

サイドボードと中村半次郎

鏡はデカいし、足元はツイストだし、天板もいい感じだし。

その中でもぼくがいいと思ったのは、正面の彫刻です。

サイドボードと中村半次郎

なかなかウマいです。
オシャレさんです。
これ、彫るのは大変です。
スゴいです。
てなわけで、この家具、ぼくのイチオシです。

さて、このサイドボードを見たとき、ぼくは一人の男を思い出しました。

その男の名は中村半次郎(のちの桐野利秋)。
示現流の達人です。
幕末期に生き、あの西郷隆盛の右腕だったんです。

この半次郎のつかう示現流、すごいです。

「示現流のこの太刀なし」といわれるほど、初太刀にすべてを賭けます。
まさに一撃必殺!
この示現流の初太刀はどんな達人も受けられません。
受けると、受けた自分の刀が体にめりこんでしまいます。
すごいです。
あの新撰組の近藤勇ですら、「示現流の初太刀は受けるな!」と
隊士に命じられていたほどです。

この半次郎という男、鬼のような男かと思いきや、そうではありません。

ものすごく優しいんです。

半次郎は相手がだれでも助けを求められたら手を貸したそうです。
たとえ自分の立場が悪くなっても…

男の鑑ですね!

男はこうでなくてはイカンです!!

男は私利私欲に走ってはイカンのです!!

今の日本には、半次郎のような男が必要なのではないでしょうか。

その半次郎さんですが、実はなかなかのオシャレさんでして
軍服はおフランスのオーダーメイド製。
刀も純金で飾っていて、いつもおフランスの香水をつけていました。
斬るか斬られるかの時代に粋な人です!
男のダンディズムです!!
半次郎さんは、わずか40才で西南戦争で額を撃ち抜かれての最期でした。
その際も亡骸から香水が香ったそうです。

いかん。
話がだいぶそれてしまいました。

まあそんなわけで、
ぼくはこのサイドボードに半次郎さんの香りを感じたわけです。

興味のある歴女歴男のみなさん、ぜひこのサイドボードに会いに
ビクトリアンクラフトまでお越しください!!


サイドボードと中村半次郎
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2014年06月24日 Posted byビクトリアンクラフト at 14:35 │◆家 具